2014年11月

2014年11月19日 (水)

おせち料理の予約の広告が目につくようになりました。おせち料理の中では何が好きですか?

三十年近く前のこと、東京に生まれ育った私は九州出身の男性と結婚し、年末から夫の実家に泊まりがけで出かけました。義母は早々とおせち料理の準備を終えていて、あとはお重に詰めるだけになっていました。私はさっそく手伝いを買って出ました。

東京と違ってお餅は丸い。お雑煮はすまし汁というのは同じだけれど、昆布と干したイカを細く切って入れるのが、夫の実家流。そんなおしゃべりを義母としながら、私は一つ一つ詰めていきました。黒豆、栗きんとん、昆布巻き、お煮しめなどなど、見知った料理が用意されていて、味見をしてみると、私の実家の味より少し濃いめでしたが、どれも美味しい。色合いを考えながら詰めていくと、かまぼこの横に置きたい伊達巻が見当たりません。

「伊達巻は・・・どこですか?」

そこにあるでしょと、指差された黄色い物体。えっ、これが?sweat01  見かけは、黄色い大型のかまぼこ。魚のすり身と卵と砂糖を合わせて焼き、すだれで「の」の字に巻いた、私の知っている伊達巻ではありません。味はまったく違いました。

実は、伊達巻は私の大好物。おせちの中で一番好きです。あのやわらかな甘さがなんとも言えません。いつも市販のものを買っていたので、全国共通と思っていました。急に孤立無援の地の果てに来てしまった気がした、と言っては大げさでしょうか。

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それからは、まず東京で伊達巻を食べてから夫の実家で正月を祝い、東京に戻ってからまた伊達巻を食べる、というのが私のお正月の習慣となりました。今から思い返せば、東京から伊達巻を持って行って、こういう美味しいのもあるのよと紹介すればよかったのですが。若かかりし頃の私はそこまで思いが至らなかったようです・・despair