2015年1月21日 (水)

「買ってきた味」の記憶

私が子どものころ(昭和40年代)は、今のようにお惣菜が身近に売られていたわけではありません。食卓に上るのは、いつも母の手作り。ですから、当時は、ほんのたまの「買ってきた味」が、とても楽しみでしたhappy01

家を出て坂道を下り切ったところに、小さな定食屋がありました。店先ではコロッケやアジフライなどの揚げ物も売っていました。土曜日、小学校が午前中で終わって家に帰ると、ときどきそこにお使いに行かされました。買ってきたアジフライと母が刻んだキャベツ、白いご飯に味噌汁。家で揚げる味とはどこか違って、その昼ごはんがとっても美味しかった記憶があります。大人になってからもしばしば思い出します。

年取った母にそう言うと、「やあねえ、ほんのたまにしか買ってきていないのに、なんだかしょっちゅうそれを買ってきてたみたいじゃない。私の毎日の手作りより、そっちを覚えているなんて」と、ちょっぴり憤慨しています。でも、4歳下の妹も、「覚えてる、覚えてる。なんだか美味しかったよね」と言うので、やはり、「買ってきた味」は、惣菜に慣れていない当時の私たちにとって新鮮で楽しみだったのでしょう。

けれども、よーく覚えているはずの私の記憶も、実は違っていたと、3つ年上の姉が教えてくれました。

「アジフライを売ってたのは、もっと駅に近いお店。その定食屋では、コロッケとか焼き魚は売ってたけど、アジフライは売ってなかったのよ」

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お使いに行くところからしっかり心に刻まれていた記憶のはずなのに、出だしから違っていたとは・・sweat02 美味しかったと思っていたのはコロッケだったのか。アジフライだったのか。自信がなくなりました。子どもの記憶とはこんなものなのでしょうか。

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