2014年10月15日 (水)

何かが苦手になるのには、きっかけがあるのではないでしょうか。

私の場合のみょうがは、小さいときの体験ですsad

父が大好きだったため、朝食には、みょうが入りの味噌汁がしばしば登場しました。縦に四等分した程度の大きめの物体が浮かんでいて、具はそれだけでした。お椀を口に近づけると漂ってくるあの独特のにおいが、小さいころの私はどうしても受け付けることができず、いつも残していました。苦手意識はおとなになっても残っていて、ずっと避けてきました。

けれども、私の舌も五十年生きる間にいろいろな味を経験し、香味野菜のおいしさもわかってきました。今や、大葉を何にでも乗せるし、若い頃苦手だったセロリも料理に欠かせません。みょうがを食べないのは、何かもったいないことではないでしょうか。

よし、一度トライしてみようと思い立ったのは、野菜売り場にみょうが多く登場する夏のこと。ここで更なる失敗は避けたいので、友人からこれなら絶対おいしいという(かつ簡単な!)レシピを教わりました。輪切りにしたきゅうりの塩もみ、小口切りのオクラ、刻んだみょうが、かつぶしをまぜ、しょうゆを少しかける。冷やしておくとなおいいそうです。

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ある暑い日、遅まきながら、みょうがデビューしました。おそれることはありませんでした。いえ、おいしい。ちょっとクセのあるこの香りが病み付きになりそうですnote

味噌汁の具になるまでには、もう少し時間がかかるかもしれませんが。ごちそうさまでした。

2014年10月 1日 (水)

独り立ちした息子が、夕飯を食べに家に来ることになりました。献立は何にしようか。久しぶりのわが家での夕食、喜ぶものを食べさせてやりたいと考えていて、はたと行き詰りました。うちの「わが家の味」は何だろうかと。

 忙しいときは惣菜を買ってくることもあったけれど、子どもが小さいうちは、なるべく手作りを心がけていました。野菜を食べさせなくてはという思いが強く、野菜たっぷりの豚汁(ときに豚肉抜きでも)や、煮物や葉物のお浸しなどの副菜は常に添えるようにしていました。子どもが好きなのは、もちろん鶏の唐揚げやハンバーグでしたがcoldsweats01

しかし、久しぶりに食べて喜ぶものとなると、悩んでしまいます。

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考えに考えて作ったのは、コロッケでした。ひき肉と玉ねぎ、にんじん(子どもが小さかったときの名残)も刻んで炒め、つぶしたジャガイモに合わせて、衣をつけて揚げる。何の変哲もない、普通のコロッケ。おいしくできました。

息子にあとでメールして、聞いてみました。君にとって「わが家の味」は何ですか?mailto

コレと料理名を挙げるのはむずかしいけど……。同じ料理でも、外で食べるのと、うちの味付けとはやっぱり違う。食べてみて「ああ、懐かしい」と思う味が、僕にとっての「わが家の味」だと思う。今回作ってくれたコロッケもそうだった。ごちそうさまでした。

という返信がきました。うちでは、「わが家の味」とは、ある料理ではなく、舌に慣れ親しんだ味付け、ということだったようです。となると、毎日料理を作っていた母親の責任は、けっこう重大だったわけですねflair   今さら気づいても遅いのですが。

2014年4月18日 (金)

今回は、私の個人的な話から始まりますが、どうぞお付き合いください。

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私の結婚式の朝の話です。家族そろっての朝ごはんの食卓にはお赤飯が載っていました。娘の結婚式の準備でただでさえ忙しいその日の朝、母は早くから起き出し、いえ、前の日から下準備をしていたのでした。こんなに忙しい日にわざわざ・・と思いましたが、昭和一桁生まれの母は、こうやって娘をきちんと送り出したい、と思ってくれたのですconfident

日本では古来より、慶びの食事やハレの日の食卓に、お赤飯は欠かせませんでした。その伝統は現代に受け継がれているのでしょうか。そうやって育てられた私ですが、実際には自分でお赤飯を炊いたことがありません。小豆を一晩つけておいたり、もち米を浸したり、せいろで蒸したりと、時間と手間のかかる料理という印象が強いからです。

けれども、今は、炊飯器に入れて炊くだけで、おいしいお赤飯ができあがる、すばらしい商品があるのですね。しかも早炊きで炊けばいいので、30分でできあがります。それなら、私も家族のお祝い事のときに、気軽にお赤飯をふるまうことができます。

実は、そういう商品があることを教えてくれたのもまた、母でした。お赤飯の文化を大事に伝えてくれた母の推薦flairですから、味も保証付きsign01

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この商品を販売しているのは、アルファ―食品株式会社さんです。ホームページには「お赤飯のあれこれ」というページがあり、歴史や赤い御飯を食べる理由など、いろいろと教えてくれますよ。http://www.fd.alpha-come.co.jp/

ところで。手間のかかるはずのお赤飯が、なぜ30分でできあがってしまうのでしょうか?

短時間で仕上がる秘密は、“アルファ化米”にありました。アルファ化米とは、簡単に言えば、炊いたり蒸したりしたご飯を熱風で急速乾燥させたもので、それを炊くから、短時間で炊きあがるのだそうです。乾燥させても、炊飯したご飯と同じ澱粉構造をしているため、お米の組織がしっかりしており、おいしさそのまま。この特長をいかして、もっちりとした食感のおこわが簡単に作れる商品を開発したのだそうです。納得sign03

2014年3月24日 (月)

今、いろいろな品種のお米がありますね。作付の多い品種を調べてみたら、コシヒカリの割合が全体の37.5%と断トツで、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち、キヌヒカリ・・・と続いていました。(「平成24年産水稲の品種別作付割合上位20品種(主食用米)」米穀機構/米ネットより)

上位20品種を眺めていて、気づいたことがあります。「ササニシキ」の名前がないのです。おいしいお米の双璧は「コシヒカリ」と「ササニシキ」だったはずなのに、と思って調べてみましたclip

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「ササニシキ」は昭和38年に宮城県古川農業試験場で誕生しました。炊き上げたご飯は香りがよく、透き通った光沢とあっさりとした食感が特徴的。冷めても美味しさが変わらず、しゃり用にはササニシキとこだわる寿司職人も少なくなかったそうです。ところが、平成5年の大冷害の年に、ササニシキ栽培農家の収穫が激減してしまうほどの大打撃を受け、代わって多く栽培されるようになったのが「ひとめぼれ」。このお米も、古川農業試験場で平成3年に生まれました。つやがあって、味や香りも良く、全国各地に広まり、作付量がコシヒカリに次いで2番目に多い品種となったのでした。 

「ササニシキ」と「ひとめぼれ」の誕生の地、宮城県の古川農業協同組合(JA古川)さんのホームページを覗いてみますと、特選米としてササニシキとひとめぼれが載っていました。生産農家が今なおササニシキにこだわり、長年培ってきた技術と経験により丹精込めて育てているそうです。また、「ひとめぼれ」は、JA古川の取扱量全体の8割を占め、今や代表品種。日本人としては、どちらも食べたくなりますねnote (http://www.jafurukawa.or.jp/tuuhan.htm

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ここで、お米の名前トリビアを一つconfident

お米の名前って、どのようにつけるのでしょう。「ササニシキ」は、その親が「ササシグレ」と「ハツニシキ」と聞けば、なるほどとわかります。また、国または国が指定した試験場で開発された品種は5文字以内のカタカナという慣例があり、カタカナ書きです。

では、同じ古川農業試験場で生まれた「ひとめぼれ」の名前の由来は?

お米につやがあり、適度な粘りとサッパリとした口あたり、まさに「おいしさ」に“ひとめぼれ”してしまうお米、という意味が込められたこの名前、1991年、全国的に公募をし、応募数3万8514通の中から決まったそうです。かつ、それまでの慣例にとらわれず、ひらがなを使いました。たしかに、「ヒトメボレ」よりも「ひとめぼれ」のほうが、なんだか親近感がわきます。また、当初のお米のパッケージには、日比野克彦氏のイラストを入れたとか。もちろん、美味しいお米だからこそ全国に広まったのですが、ネーミングも一役買っていたかもしれませんねflair

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